限界の2歩手前で行動しないと危ない

気が付いたら4月も中ごろ。世間では新社会人がもう入社して実務に入る頃だろうか。

自分の仕事も3月末に新店舗のオープンを迎えて三週間経ち、

少しずつ落ち着いてきてはいる。

 

自分の上司は完璧主義、常に仕事に完璧を求める。

そして、直属の部下である自分にも、それを求める。

 

自分は、それについていけない。

仕事の内容が上司の求めるレベルに達していなければ叱責される。

自分の能力不足が原因なのはわかっている。

しかし、常に複数の仕事を同時進行で行うことや、今まで求められてこなかった

業務上の知識・経験を要求され、限界が近いと感じる。

 

その日、些細なことでまた叱責され、ついに

「自分、もう無理です。新店舗の担当から、外してください」

ということを上司に話した。

 

上司よりも先に店長やら本部スタッフなどに説得され、とりあえず現状維持となった。

 

業務内容そのものは変わらない。

新しいお店というのは忙しいのが当たり前だからだ。

 

①自分が辛かったのは、自分に求められる仕事のレベルが高すぎること。

それができなかった場合の叱責、時には嫌味、恫喝。

 

②残業しないと業務が終わらない。しかし残業すると店長に怒られる。

しかし上司の指示をこなそうとすると終わらない。帰れない。

上司の指示が細かい上に次から次に増えていくからだ。

しかし店長は、上司に向かって自分を早く帰らせるようには言わない。

両者の板挟み状態。

 

③休日にも電話がかかってくる。内容はさほど緊急性のない質問か、

先日の業務内容の不備に関する叱責。

 

自分の気持ちを正直に話したことで、自分の評価は下がったであろう。

しかし、自分が限界を感じていることを伝えたことによって、

求められるレベルが少し下がるはず。

叱責する側の人間はよく言う。「何も言われなくなったら、おしまいだぞ」

もう、自分はおしまいでもいい。改善なんか求めないでくれというのが本音だ。

心身ともに疲れがたまり、前を向く気力が湧いてこないのだ。

 

今日も、休日に電話が上司からかかってきたが、出るのをやめた。

夕方、3回目の電話がなったあと、LINEが来た。

上司にとっては大事なことなのかもしれなかったが、自分にとっては緊急の内容だとは思えなかった。最初からLINEで良い内容ではなかったか?

 

やはり、休日に上司から電話がかかってくるというのは、精神衛生上よろしくない。

ましてや、内容が9割バッドニュースだとわかっているならなおさらだ。

もう、スマホの着信はサイレントにしてしまった。バイブも鳴らさない。

休日にスマホが震えるたびに怯えるのはもう嫌なんだ。

これで休日に電話に出ないことを咎められたら、また自分の気持ちを話そう。

 

誰かが言ってた。

「取って食われるわけじゃないんだから」

別に殺されるわけじゃない。

みっともなくても、相手に失望されても、誰かに笑われても、

自分の身は自分で守らなくてはならない。

 

一番怖いのは、自分の身を守ったり、

逃げる気力が完全に失われてしまうことだと思う。

 

実は自分の親戚にも、自ら命を絶ってしまった人がいる。

2,3回しか話をしたことはなかったが、立派な家を建てて、家族もいた。

その知らせを聞いた時、自分は独身だった。

当時は、どうして何もかもを捨てて逃げ出してしまわなかったのだろうと思った。

 

今なら、逃げられなかった理由がわかる気がする。

 

家族というものは、かけがえのないものだ。

それ故に、重い。

家族に迷惑をかけてしまうことが許容されないのであれば、

失踪するか、最悪の手段をとるしかない。

 

 

限界の1歩手前だともう動けない。

限界の2歩手前。

ストレスの対象を憎む気持ち、怒りの気持ちが残っているうちに何かしよう。

逆ギレとかでもいいと思う。

追いつめられる人って、理論武装とかできないし、

タイミングをみて発言するのもきっと苦手。真面目だけど空気が読めないから。

 

休日に最低限の家事、買い物すらできなくなる前に。体が動かなくなる前に。

「まだいける」の状態でストレスの根源に少しでもジャブを打とう。